有明先生と瑞穂さん
少し聞きにくそうに目をそらしながら布津は聞く。


「おまえらってさぁ~・・・
ぶっちゃけ、どこまで進展してんの?」


「は・・・?進展って・・・何も・・・」



布津にとっては自分の知らないところでそういうことがあったわけだから気になるところだろう。


(進展っつっても別に私は・・・)

(あっでもデートしてるし・・・そういえば手も繋いだなぁ)

(あ、あれ?ちょっと待てよ。私き、キスしちゃってるじゃん)

(い、いや、それどころか一緒に一晩同じベッドで・・・)



思いおこせば付き合ってもいないのになかなかのことをしでかしてしまっている。


(あ、あれーーー?!うわーーーっ)


瑞穂の顔がボッと赤くなった。



「えぇ?!な、何?!そんな赤くなるようなとこまでいっちゃってるわけ?!」

青くなった布津が瑞穂の肩をゆさぶる。

「いや違う違う!ないない!何にもない!」


とてもじゃないが言えるわけがない。


(もしかして付き合ってもない男の人とそんなとこまで行ってる私って・・・い、いんらんってヤツなのかな?!)


今度はサーッと血の気が引いた。



「何なんだ・・・急に無言で赤くなったり青くなったりしやがって」
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