有明先生と瑞穂さん
「あっれぇ~~~?!!
二人共何してんのぉ~~?!
もしかしてデートぉ?!」
テンションの高いオレンジ頭の男―――加津佐。
どうして休日、行く先行く先で現れるのだろうか。
このテンションの高い男は・・・。
しかも大方一人でうろついている様子。
「あーっ、加津佐さんお久しぶりッス」
「おおっ、君は布津君ではないかいっ?!
何?結局布津の勝利ってわけだ?!
付き合うことになったの?二人共。
え?有明負け?
有明失恋しちゃった?もしかして。
アハハハハ!」
「ち、ちょっと加津佐さん!」
「え・・・?
有明って・・・え?」
「あっ・・・ヤッベ、口滑っちゃった!
今のなかったことに!」
「なるわけないでしょ・・・。
ああもう・・・・・・」
「は?!
加津佐さんって有明の知り合いなん?!
だから前会った時変だったの?!」
「・・・・・・・・・」
「アハハハハハ!
マジごめーん!」
先に有明先生の口から布津に話しておいて、本当によかったと心底思う瑞穂だった。
(この後瑞穂によりチクられた加津佐は有明にこってりしかられました。)