有明先生と瑞穂さん
一方有馬は玄関先で他の従業員と一緒に次々と入る客を迎え入れる。
「有馬さんごめんね。
学校にバレないように裏方ってことだったのに」
「いえ、朝は人手足りないし仕方ないですよ!」
「この入りが落ち着いたら中に入っていいから」
「はぁーい!」
その時またガラッと戸が開く音がして客が入った。
「あ、おはようございまー・・・・・・あれ?!」
有馬の目には瞬時にしてキラキラとした幻が見え出した。
「あ・・・有明先生・・・!」
一気にまわりが見えなくなる。
目に映るのは有明だけ。
――ああこれは何という奇跡だろう・・・!
いや運命に違いない!
やっぱり私達は繋がれる運命なのねーー?!
「ありあっ・・・ぐえ!」
飛び出す有馬の首根っこを他の従業員が引っ張って抑える。
「何すっ・・・」
「きちんとして!」
「うっ・・・・・・」
見知らぬ従業員のおかげで有馬が近づくことは免れたようだ。
「あー・・・有馬さん偶然ですね」
「はいぃっ!
有明先生お泊りになるんですかぁ?!」
「は、はい・・・。お世話になります」
有明はあえて有馬に近づき、視界を遮断させた。
その間に加津佐と国見が瑞穂を挟み込み、コソコソと手続きを済ませる。他の従業員からはどう見ても怪しい3人組・・・。
(うわっ、この真ん中の子・・・何?)
瑞穂はこの真夏にフードをかぶって口元は鼻までストールで覆い、でかいサングラスを掛けていた。
「お、お部屋ご案内致します・・・」
「それじゃあ有馬さんお仕事頑張って。
学校にバレないようにね」
「あぁっ・・・先生!」
有馬はまるで引き裂かれた王子と姫のような声を出した。
「有馬さんごめんね。
学校にバレないように裏方ってことだったのに」
「いえ、朝は人手足りないし仕方ないですよ!」
「この入りが落ち着いたら中に入っていいから」
「はぁーい!」
その時またガラッと戸が開く音がして客が入った。
「あ、おはようございまー・・・・・・あれ?!」
有馬の目には瞬時にしてキラキラとした幻が見え出した。
「あ・・・有明先生・・・!」
一気にまわりが見えなくなる。
目に映るのは有明だけ。
――ああこれは何という奇跡だろう・・・!
いや運命に違いない!
やっぱり私達は繋がれる運命なのねーー?!
「ありあっ・・・ぐえ!」
飛び出す有馬の首根っこを他の従業員が引っ張って抑える。
「何すっ・・・」
「きちんとして!」
「うっ・・・・・・」
見知らぬ従業員のおかげで有馬が近づくことは免れたようだ。
「あー・・・有馬さん偶然ですね」
「はいぃっ!
有明先生お泊りになるんですかぁ?!」
「は、はい・・・。お世話になります」
有明はあえて有馬に近づき、視界を遮断させた。
その間に加津佐と国見が瑞穂を挟み込み、コソコソと手続きを済ませる。他の従業員からはどう見ても怪しい3人組・・・。
(うわっ、この真ん中の子・・・何?)
瑞穂はこの真夏にフードをかぶって口元は鼻までストールで覆い、でかいサングラスを掛けていた。
「お、お部屋ご案内致します・・・」
「それじゃあ有馬さんお仕事頑張って。
学校にバレないようにね」
「あぁっ・・・先生!」
有馬はまるで引き裂かれた王子と姫のような声を出した。