有明先生と瑞穂さん
「こちらになります。
何か御用がございましたらいつでもお申し付けくださいませ」
荷物を置くと4人だけ残してパタンと静かに戸が閉まった。
「・・・・・・ぶはっ!」
瑞穂は勢いよく着込んだパーカーやストール、サングラスを外した。
「暑かった・・・」
「あははは!
超うまくいったね!」
「有明の先生な顔初めて見たなー!!
あの子超おもしろいね!
有明のこと王子様扱いじゃなーい」
「・・・冗談じゃないよ」
瑞穂と有明はその場にグッタリと座り込んだ。
落ち着いて改めて部屋を見回す。
そんなに広くはない。
でも2階になっているので窓からは海が見えた。
「ふわぁー・・・」
やっと旅館に来たのだと実感する。
(あれ・・・でも待てよ・・・?
もしかしてここで4人で寝るの?)
部屋はひとつしかない。
区切るような襖もない。
「・・・・・・」
瑞穂は密かに顔を赤らめた。
「ヨシッ!
じゃあ行くか!
さあ皆準備して!」
国見がパンパンと手を叩き呼びかける。
「え・・・?行くって?」
「一休みさせてくれ・・・」
「そんなのあとから!
日が暮れちゃう!」
「はーい、私と瑞穂ちゃんが先に着替えるから外に出て」
「え?え?」
「海に行くわよーーー!!」
「う、うみ・・・!」
加津佐と国見の顔がランランと輝いていた。
海に行く予定と聞いてはいたが、着いたら即行動な二人には振り回されてばかりだ。
(ううっ・・・ついにこの時が来てしまったか・・・)
瑞穂はがっくりと肩を落とした。
何か御用がございましたらいつでもお申し付けくださいませ」
荷物を置くと4人だけ残してパタンと静かに戸が閉まった。
「・・・・・・ぶはっ!」
瑞穂は勢いよく着込んだパーカーやストール、サングラスを外した。
「暑かった・・・」
「あははは!
超うまくいったね!」
「有明の先生な顔初めて見たなー!!
あの子超おもしろいね!
有明のこと王子様扱いじゃなーい」
「・・・冗談じゃないよ」
瑞穂と有明はその場にグッタリと座り込んだ。
落ち着いて改めて部屋を見回す。
そんなに広くはない。
でも2階になっているので窓からは海が見えた。
「ふわぁー・・・」
やっと旅館に来たのだと実感する。
(あれ・・・でも待てよ・・・?
もしかしてここで4人で寝るの?)
部屋はひとつしかない。
区切るような襖もない。
「・・・・・・」
瑞穂は密かに顔を赤らめた。
「ヨシッ!
じゃあ行くか!
さあ皆準備して!」
国見がパンパンと手を叩き呼びかける。
「え・・・?行くって?」
「一休みさせてくれ・・・」
「そんなのあとから!
日が暮れちゃう!」
「はーい、私と瑞穂ちゃんが先に着替えるから外に出て」
「え?え?」
「海に行くわよーーー!!」
「う、うみ・・・!」
加津佐と国見の顔がランランと輝いていた。
海に行く予定と聞いてはいたが、着いたら即行動な二人には振り回されてばかりだ。
(ううっ・・・ついにこの時が来てしまったか・・・)
瑞穂はがっくりと肩を落とした。