有明先生と瑞穂さん
「ちょっとォ~?
何やってんのよ二人共!」

「しらけるぅ~」


バチャバチャと波打ち際を楽しんだ二人は戻ってきて文句を言う。


「えーっと俺・・・浮き輪に空気入れるから」

「あっじゃあ私は荷物番を・・・」


そそくさと逃げる有明と瑞穂を、加津佐と国見が笑顔で捕まえる。



少し濡れた体で瑞穂の背中から抱きついた国見は妖艶な笑いを浮かべて、つぅっと瑞穂のふとももをなぞった。


「ひぃっ!」


「ウフフ・・・
折角かわいい水着着てるんだもん。
まさかこのままお披露目せずに終わるつもりじゃないでしょうね・・・?」


そう言いながら瑞穂のパーカーのチャックをゆっくりと下に降ろした。



「ひ・・・や、やめ・・・・・・
ヒャーーーーー!!!!」





その光景を、同じように有明を後ろから羽交い絞めにした加津佐がゴクリと生唾を飲み込んで見ていた。


「有明見てみろ・・・
なんかエロいぞ。
俺、何かに目覚めそう」

「どーでもいいから腕ほどけッ!」


ジタバタと暴れるが細い有明が加津佐に力で敵ったためしは今まで一度もない。


「テンション下がるわぁ・・・。
別に俺自身はお前が脱ごうがどうしようが関係ねーし」


加津佐はため息をつきながら有明の両手を押さえ込んだ。
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