有明先生と瑞穂さん
(こういう時どう反応したらいいんだろう・・・)


瑞穂はひたすらうつむいて表情を隠すしかなかった。


(でも何で私を?)
(私とどうしたいの?)
(私のどこがいいの?)
(実はロリコンですか?)
(私の反応見て楽しんでる?)


聞きたいことがたくさんあったがそれ以上何も言えなかった。


「本当は気持ちなんて告げちゃいけないんだけど」


「でも」


「こうやって今は俺の存在を見てくれてる」


「言ってよかった」


ぽつりぽつりと、それだけ話すとそれからは無言のまま家まで走った。
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