有明先生と瑞穂さん
もう一度冷たい水でしぼったタオルを頭に乗せ、足だけつけた状態で床に寝転がる。


大きく息を吐きながら空を見上げると、窮屈そうな空が瑞穂を見下ろしていた。



「よくわかんないけど・・・

でも私

今日こうやって、大好きな国見さんとか加津佐さんとか・・・もちろん有明先生も


一緒に来れてよかったなあ・・・


って、そう思います」



紛れもない『私』の『居場所』

有明先生がくれたきっかけ。
受け入れてくれた二人。



今までそんなものなかったのに、今は二つも持ってる。


すごく幸せなことだ。





言った後から恥ずかしくなってタオルで目元を隠した。



「瑞穂ちゃん・・・・・・





か・・・カッワイイ・・・!!!!」



ギュウウウゥゥ


「えっ?!うびゃあっ!!!」



感極まった国見が裸のまま思いっきり瑞穂に抱きついた。



「ひぇえええ国見さ・・・やめてくだ・・・ヒョワーーーーアアアアア!!」


同じ女とはいえ(むしろ女同士の方がそんな機会はないが)裸で抱き合うなんて初めてのことに驚き、うっかり大声で叫んでしまう瑞穂だった。
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