有明先生と瑞穂さん
「瑞穂さん。
変なことされたらきちんと言うんだよ」

「なによー!
人を変態みたいに!」


「いやっ・・・
変なことはされてないんですけど・・・

ほんとにもう・・・


『玉の様な肌』って実在するんだなーって


あ、いえ、やっぱいいです」


「・・・・・・・・・」


なんとなく察しがついたのだろう。
有明先生は少し微妙な顔をした後、真顔のまま固まった。



「晴ちゃん、これ俺の彼女だからね?
取らないでね、マジで」


ウルサイ、そっちの気はない!

じろりと加津佐を睨みつける。





「あー喉渇いた。
とにかくカンパイしよーぜ」

加津佐が先に座布団に座ると自然と各々も腰を下ろす。

有明先生は瑞穂の隣に座った。


カンパイの前に旅館の従業員が料理を運び(一瞬、有馬が来るのではと身構えた)火をつけられた個々の小さな鍋がフツフツと湧きだし更に雰囲気を出した。



「カンパーーイ!」

加津佐の合図でコップを鳴らす。


「有明今日はめいっぱい飲めよ!」

「ハイハイ」

そういいながらゴクゴク喉に流し込む加津佐とは対照的に有明先生は数口だけ口に運んだ。
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