有明先生と瑞穂さん
「お前なぁ~っ・・・、
また誤解されるからそういうこと言うなよ!」

「男にでもわかる有明のフェロモン・・・すごいわね」

「やっぱり有明先生ってそっちの方も・・・」

「瑞穂さん?!」


有明の静止もきかずに加津佐は身を乗り出して言った。


「いや実際ね、俺が一番有明と一緒にいるじゃん?」

「やめろよ!事実だけど本当ヤな感じになってるだろ」

「まあまあ先生、ここは加津佐さんの話も聞こうじゃないですか」


「・・・・・!」



楽しそうな瑞穂になだめられ、若干涙目で言葉を詰まらせる。




「ベタなトコで風呂上りとかシャンプーのニオイとかして『アレ・・・?俺ってもしかして・・・』って思うことある」

「わかるわかる!」

「えーっ!わかるけど生めかしいです加津佐さん!」

「・・・俺はお前に今初めて身の危険を感じるよ」


「コイツがソファでうたた寝してる時かわいいぞー。
ちょっとイタズラしたくらいじゃいつもの張り手は飛んでこないからな」

「いやらしい!」

「俺が寝てる間に何してんだよ?!」




キャアキャア盛り上がる3人にどっと疲れた有明は、ため息をついた後一人離れて窓際の椅子に座った。
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