有明先生と瑞穂さん
「変なことしないって言ったくせに・・・」

「これって変なこと?」


精一杯睨みをきかせて言ったのに、それでも有明はひらりひらりと交わす。


悔しい・・・

とてもじゃないが一人じゃ有明先生には敵わない。


(それにしても・・・
いつも以上に強引な気が・・・)



(あ・・・)


もしかして、
と有明の頬に指先で触れる。

少し熱い。


「何?誘ってる?」


慌てて否定する。
そんな挑発的な発言すら先生らしいけど、らしくない。


「先生、酔ってます?」


先生は「うーん」と首をかしげて考えると

「酔ってるかも」

と、今度は懐っこい顔をして笑った。


(おお・・・今のちょっとカワイかったかも)


しかしそんな余裕かましている場合ではなかった。

酔っていると自覚した有明は開き直ったように要望が大胆になる。




「瑞穂さん、キスして」



・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・



「んえええええええっ??!!」
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