有明先生と瑞穂さん
トン トン トン
「失礼します。お片づけに参りました」
「!!」
とっさに二人は慌てて体を引き離した。
「あ・・・ちょっと待ってください」
確認のために有明が戸を開ける。
だってその声は聞き覚えのある声だ―――・・・
「ああ、有馬さん」
(うわっ!!隠れる場所ない・・・!どうしよう――・・・!!)
瑞穂は狭く死角もない部屋を見渡した。
「きゃあっ!!
有明先生の浴衣姿・・・っ!!」
「あら、このお客様が有馬さんが言ってた先生なの?
カッコイイ方ねえ」
「ははは・・・そんな。
ありがとうございます」
どうやら二人いるようだ。
有明がさりげなく後ろを確認する。
瑞穂の姿は無い。
「どうぞ、お願いします」
「失礼します。
あら?他の方は?」
「丁度買い物に出かけたんですよ。
すみません、散らかしっぱなしで」
言いながら有明は一箇所に広げて置いてある荷物を寄せ、更にその上からタオルや教科書を乱暴に積み上げた。
バササッ
ガンッ
ゴツッ
(先生痛いっ・・・!)
瑞穂はその荷物の中に紛れ、あまった浴衣やタオルを羽織って四つんばいで丸まってうつ伏せていた。
「失礼します。お片づけに参りました」
「!!」
とっさに二人は慌てて体を引き離した。
「あ・・・ちょっと待ってください」
確認のために有明が戸を開ける。
だってその声は聞き覚えのある声だ―――・・・
「ああ、有馬さん」
(うわっ!!隠れる場所ない・・・!どうしよう――・・・!!)
瑞穂は狭く死角もない部屋を見渡した。
「きゃあっ!!
有明先生の浴衣姿・・・っ!!」
「あら、このお客様が有馬さんが言ってた先生なの?
カッコイイ方ねえ」
「ははは・・・そんな。
ありがとうございます」
どうやら二人いるようだ。
有明がさりげなく後ろを確認する。
瑞穂の姿は無い。
「どうぞ、お願いします」
「失礼します。
あら?他の方は?」
「丁度買い物に出かけたんですよ。
すみません、散らかしっぱなしで」
言いながら有明は一箇所に広げて置いてある荷物を寄せ、更にその上からタオルや教科書を乱暴に積み上げた。
バササッ
ガンッ
ゴツッ
(先生痛いっ・・・!)
瑞穂はその荷物の中に紛れ、あまった浴衣やタオルを羽織って四つんばいで丸まってうつ伏せていた。