有明先生と瑞穂さん
「つか、瑞穂ちゃん俺らと一緒の部屋で寝るのって嫌なんじゃないの?」


ここで全く期待していなかった加津佐からの救いの手。

(加津佐さんが輝いて見える!)


「え?そうなの?」

国見は驚いて瑞穂を見た。

「当たり前だろー。
まだウブなんだからさぁー!」

前言撤回。
なんだかその言葉がにくたらしい。


「そっか・・・。
アタシ考え無しだったわ。
ごめんね瑞穂ちゃん」

「いえ・・・!」

国見に気を遣わせてしまったことを少し申し訳なく思い、手を振って否定した。


「じゃあせめてアタシが真ん中に寝るから!」

「・・・・・・」

全く解決にならなかった。
事実、どうすることもできないのだが・・・。


「つったら俺も必然的に真ん中だな。
有明それでいい?」

有明先生はまだ窓の外を見たまま「んー・・・」と返事をした。


(ちょっと酔いすぎじゃないのかな・・・。
先生大丈夫かな?)
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