有明先生と瑞穂さん
一通りの業務も終わり読書をしながらゆっくりとした時間を過ごしていると校舎からチャイムが鳴る。
はっとして時計を見るともう6時になっていた。
窓の外は綺麗なオレンジの夕焼けが広がる。
他の生徒も(2人しかいないが)帰る準備をはじめていた。
「あら、図書室の鍵を忘れちゃったわ。先に帰ってて。取ってこなきゃ」
愛野先生は職員室へと向かい、他の生徒も荷物を鞄へつめる。
瑞穂も荷物をしまっていると、職員室からの内線の電話がなった。
必然的に、一番近くにいた瑞穂が受ける。
「はい、図書室です」
『お疲れ様。
愛野先生いるか?
どうやら図書室の鍵を忘れてるみたいなんだ』
誰だかイマイチわからないが男の先生だ。
「ああ、今それに気づかれて職員室へ向かわれましたよ」
『そうか、それならいいんだ』
その時ふと有明先生の辞書のことを思い出す。
「すみません、有明先生に伝言いいですか?」
『ん?どうした?』
「先生の辞書、生徒に貸したみたいなんですけど間違って図書室に返却してるみたいなんです。
なくて困ってたみたいだから、都合のいいときに取りにきてもらえるように伝えてください」
『おおそうか、わかった』
電話を切って身支度に戻ると、他の生徒はもう帰ってしまったようだった。
「だ、誰か一人くらい待っててくれたって・・・」
少し寂しい瞬間である。
はっとして時計を見るともう6時になっていた。
窓の外は綺麗なオレンジの夕焼けが広がる。
他の生徒も(2人しかいないが)帰る準備をはじめていた。
「あら、図書室の鍵を忘れちゃったわ。先に帰ってて。取ってこなきゃ」
愛野先生は職員室へと向かい、他の生徒も荷物を鞄へつめる。
瑞穂も荷物をしまっていると、職員室からの内線の電話がなった。
必然的に、一番近くにいた瑞穂が受ける。
「はい、図書室です」
『お疲れ様。
愛野先生いるか?
どうやら図書室の鍵を忘れてるみたいなんだ』
誰だかイマイチわからないが男の先生だ。
「ああ、今それに気づかれて職員室へ向かわれましたよ」
『そうか、それならいいんだ』
その時ふと有明先生の辞書のことを思い出す。
「すみません、有明先生に伝言いいですか?」
『ん?どうした?』
「先生の辞書、生徒に貸したみたいなんですけど間違って図書室に返却してるみたいなんです。
なくて困ってたみたいだから、都合のいいときに取りにきてもらえるように伝えてください」
『おおそうか、わかった』
電話を切って身支度に戻ると、他の生徒はもう帰ってしまったようだった。
「だ、誰か一人くらい待っててくれたって・・・」
少し寂しい瞬間である。