有明先生と瑞穂さん

硬直する瑞穂をよそに

「いい匂い」

と言って瑞穂の頭に顔を寄せた。



「そ、それはっ、国見さんがシャンプーを貸してくれたからっ･･･！」


有明先生から必死で体を引き剥がすと自分も同じように体が熱くなっていることに気づく。


真っ赤な顔の瑞穂を見て


「結構日焼けしたね」


なんて笑っていた。


（これは日焼けじゃないよ･･･）



***


しぶる有明先生を連れて部屋に戻ると加津佐と国見はすでにぐっすりと眠っていた。


「騒ぐだけ騒いですぐに寝るって、子供みたいだな」

と先生が呟く。



「仕方ないですよ。もう１時過ぎてますし」


「･･･一緒に寝る？」


「へっ？！」


有明先生の顔を見ると人差し指を口元に当てて「シーッ」と言って笑った。



「おっ、おやすみなさいっ！」


慌てて国見の隣の布団にもぐりこむと先生もクスクス笑いながら加津佐の隣の布団に入った。