有明先生と瑞穂さん
「あと一時間くらいで着くよ。
予定より遅くなっちゃってごめんね。
ご両親に怒られない?」

「あ、大丈夫です。
もしかしたら遅くなるかもって伝えてあるので」



二日間、あっと言う間だった。
楽しい時間がすぎてしまうのが早い。
しんどいだけの帰り道だけど、それでもまだ着かなければいいのにと思ってしまう。



「先生疲れてませんか?
あんまり昨日寝てないんでしょ?」

「瑞穂さんが起きてくれたから大丈夫。
ちょっと前まで結構ヤバかったけど」

先生の周りにはコーヒーやドリンク、ミントガムが置いてある。




「・・・先生、今日は楽しめましたか?」

「うん、すごく楽しかったよ」


笑う横顔が嘘じゃないと言っている。


はじめは疲れていたみたいだから心配だったけど本当によかった。
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