有明先生と瑞穂さん
「そんなに酔ってたかな?」

「はい。なんかボーッとしてたし・・・
あっ、加津佐さん達が出てからは変なこと頼むし」


アハハと軽く笑いながら言ったあとに
『これを言っちゃうのはちょっと微妙じゃなかったか?』
と気づく。


でも口から出てしまったあとでは仕方ない。

軽く言ってしまったことだし、先生も酔ってたし、笑って流してくれるだろう。





・・・・・・そう思ったのだが、隣から反応が返ってこない。




「・・・・・・・・・?」



妙に気まずくて隣を見ると、有明先生が真っ赤になったまま無表情で前を見ていた。



「先生・・・・・・」



無反応で誤魔化してるつもりなのかもしれないが、酔ったときより真っ赤な顔のせいでごまかしきれてない。



「先生、顔・・・・・・」

「えっ・・・うわ・・・・・・」

そう言いながら手で口元を押さえた。


(えー・・・自分で言ったことなのにどれだけ恥ずかしがってんだ・・・)
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