有明先生と瑞穂さん
「うわぁああ有明先生!!」


そこには肩を震わせて笑う有明が立っていた。


慌ててボードの団子を消す。


(あぁもう有馬さん早く来てくれぇ!)


「お団子食べたい?」

「ち、ちが・・・!」

(違わないけど)


散々笑い終わった彼は持ってきた資料を机に並べる。

瑞穂はホワイトボードにごつんと頭突きをして恥ずかしさを紛らわした。


その時、有明はそっと瑞穂の髪をなでた。


いや、髪というよりは後頭部を。


「・・・怪我はもう大丈夫?」

「は、い・・・」


ホワイトボードに頭をつけたまま身動きが取れない。
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