有明先生と瑞穂さん
「晴ちゃん・・・?」

ギギギギ、とロボットのように振り向いた瑞穂は途中でふらりとよろめいた。


「わっ?!大丈夫?!」



(ああ・・・そういう名前だったのか・・・)


思い出す。

――キヨシ
――ゆん吉

そして唯一名前がでなかったもう一人。



夏祭りのあの日瑞穂と布津に絡んできた酔っ払い不良の三人組のその一人。



「ひえーー・・・・・・」


布津の口からかすれた悲鳴が小さくもれた。





二学期、平穏にいきそうにない――・・・・・・
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