有明先生と瑞穂さん
元々目つきの悪そうな男だ。
気のせい・・・だろうか。


「そしてこちらが保険医の―・・・」


すぐに他の先生の紹介に移った為、すぐに視線は外された。


(知り合い・・・じゃないはずだけど・・・)


そもそも知り合いでも恨みを買うようなことを誰かにした覚えは・・・多分ない。


(それにしても赤髪って、派手な頭だな)


やはり気のせいだろうと有明は片づけてしまった。

しかしそれは気のせいではなかった。



(あれが・・・『有明』・・・・・・)


口之津はギュッと拳に力を入れた―――。
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