有明先生と瑞穂さん
「待たせてすみません」

「いいえ!ウチめっちゃ頑張ってました!」

(嘘こけ!)


「少し休憩にしましょうか」


有明は小さな紙袋を机の上に置いた。


(これは…!)

「せっ、先生!」

「ウワァ~!超うまそう!桜屋のお団子だぁ!」


有明は差し入れに自らお団子を買いに出ていたのである。


顔を赤くして口をパクパクさせている瑞穂を見てにっこり笑う。


「たまにはいいかなと思いまして」

「あ!何!?最初言ってたお団子がどうのってコレ?!」


何も知らない有馬ははしゃぎまくっている。

それを見て笑いをこらえながら有明は瑞穂の前にお団子を置いた。


「はい、念願のお団子ですよ」

「~~~っ!
もう、せんせぇ!違うって言ったのに」


恥ずかしそうな瑞穂を見て笑う有明を見て瑞穂は確信する。



(先生結構いじわるだ!)


そう思いながらも団子はおいしく頂いた。
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