有明先生と瑞穂さん
(情けない・・・)
布津と瑞穂が中庭で抱き合っているところを目撃してしまって以来そのことばかり考えてしまい、とうとう体調にまで支障が出てしまった有明は貧血を起こして具合が悪くなってしまった。
しばらく保健室で休んでいたが午後からは授業もなかった為早退し、今はひとり自分のベッドに転がっている。
昔から精神的に落ち込みすぎるとすぐ体調に影響が出た。
自分の弱さに嫌気がさす。
目を閉じれば思い出したくないのに中庭での光景が浮かぶ。
そして瑞穂のことを考えれば考えるほど余計に孤独感が溢れた。
一人でいるのが今まで好きだった――
そう思っていたのに。
(最近加津佐来ないな・・・)
有明はうつ伏せになって顔を枕にうずめた。
布津と瑞穂が中庭で抱き合っているところを目撃してしまって以来そのことばかり考えてしまい、とうとう体調にまで支障が出てしまった有明は貧血を起こして具合が悪くなってしまった。
しばらく保健室で休んでいたが午後からは授業もなかった為早退し、今はひとり自分のベッドに転がっている。
昔から精神的に落ち込みすぎるとすぐ体調に影響が出た。
自分の弱さに嫌気がさす。
目を閉じれば思い出したくないのに中庭での光景が浮かぶ。
そして瑞穂のことを考えれば考えるほど余計に孤独感が溢れた。
一人でいるのが今まで好きだった――
そう思っていたのに。
(最近加津佐来ないな・・・)
有明はうつ伏せになって顔を枕にうずめた。