有明先生と瑞穂さん
プルルルル

プルルルル・・・



加津佐の携帯を鳴らす。

当然、こんな時間は仕事中だから出ない。


「はぁ・・・」


有明は携帯を放り投げベッドを転がった。



~♪~~♪♪~~♪


「!」



携帯からすぐに流れる着信。
メールだ。


相手は――・・・瑞穂からだ。


『具合が悪いと聞きました。
大丈夫ですか?』



「―――!」


きゅうっと胸が締め付けられる。


たったそれだけの文をしばらく見つめた。


(でも・・・・・・)


離れると決めたのだ。
返事はしない・・・。


有明は携帯を閉じた。
< 711 / 1,252 >

この作品をシェア

pagetop