有明先生と瑞穂さん
「・・・・・・・・・」

『どした?』


加津佐が来ないのは自分のせいだ。

俺の変化には敏感でどんなに隠していても気づく。

きっと最近あまり来ないのも自分のためを思ってだろう・・・。



「・・・今日は来ないのか?」





弱っているからこそ出た言葉。
普段の有明からは想像もできない加津佐への弱音だ。



『・・・・・・』

「・・・加津佐?」


電話先での無言に少し戸惑う。



「かづ・・・」
『うおーーーーー!!!!』

「?!」


突然電話先で加津佐が奇声をあげた。


「なっ、なんだ?何かあったのか?」
< 713 / 1,252 >

この作品をシェア

pagetop