有明先生と瑞穂さん
ブルブルと振るえながら膝を抱えたまま瑞穂は答えた。
「有明先生が研修の先生達と部活まわってるらしくて~・・・
一緒に行こうって言うから断ったらぁ~・・・」
半泣きだ。
「断っただけであそこまで怒る~?!」
「ついウッカリ『実は有明先生のこと苦手だ』って言っちゃったのー!」
「うわ・・・何でまたそんなことを」
事情を知る布津は「ブハッ」と噴出す。
「好きでも嫌いでも怒るって、どうしたらいいのよ」
「それに本気で殴ることないじゃん~」
涙声のまま瑞穂は後頭部をさすった。
すでに一発やられていたらしい。
「ほらもう鬼は去ったから早く帰ったがいいよ。
一緒に鞄取りに行ってあげるから」
もう不機嫌でない深江はいつもの優しい深江に戻っていた。
(女ってほんとにワケわかんねー)
半泣きのまま瑞穂は深江の手を握る。
「い、い、一緒に帰・・・」
「わかったわよ~。帰るからー!」
布津も昔はこの手を使われると自分が折れるしかなかった。
どうやら深江にも有効らしい。
深江の返事に瑞穂はひとつ大きく頷いた。
「でも・・・布津君は・・・」
(えっ、俺?!)
深江なりに気を遣ったのだろうが少し気まずい・・・。
「有明先生が研修の先生達と部活まわってるらしくて~・・・
一緒に行こうって言うから断ったらぁ~・・・」
半泣きだ。
「断っただけであそこまで怒る~?!」
「ついウッカリ『実は有明先生のこと苦手だ』って言っちゃったのー!」
「うわ・・・何でまたそんなことを」
事情を知る布津は「ブハッ」と噴出す。
「好きでも嫌いでも怒るって、どうしたらいいのよ」
「それに本気で殴ることないじゃん~」
涙声のまま瑞穂は後頭部をさすった。
すでに一発やられていたらしい。
「ほらもう鬼は去ったから早く帰ったがいいよ。
一緒に鞄取りに行ってあげるから」
もう不機嫌でない深江はいつもの優しい深江に戻っていた。
(女ってほんとにワケわかんねー)
半泣きのまま瑞穂は深江の手を握る。
「い、い、一緒に帰・・・」
「わかったわよ~。帰るからー!」
布津も昔はこの手を使われると自分が折れるしかなかった。
どうやら深江にも有効らしい。
深江の返事に瑞穂はひとつ大きく頷いた。
「でも・・・布津君は・・・」
(えっ、俺?!)
深江なりに気を遣ったのだろうが少し気まずい・・・。