有明先生と瑞穂さん
瑞穂も布津の方をちらりと見る。
断られる――
そう思ったのだが・・・
「布津は今度きちんと話す。
今は結ちゃんに聞いて欲しい・・・」
深江と布津は驚いた顔をしてお互いを見た。
「結には関係ないでしょ・・・?」
「本当にそう思ってるならここまで心配してくれないもん」
「もー・・・晴ちゃんはズルいなあ」
そう言った深江の顔はすごく嬉しそうだった。
校門を出て歩きだす。
駅からは別々の電車になってしまうので寄り道でもしない限りそれまでだ。
お互いゆっくり歩きながら瑞穂は三度目の同じ話を深江にもした。
「結ちゃんには一番話しづらかったんだ・・・。
私から聞くのもおかしいけど・・・
ふ、布津のこと好き・・・でしょ?」
深江は無表情のまま正面だけを見ていた。
「もしかして私のこと気遣ってる?」
「や・・・ごめん・・・その・・・
・・・・・・全然」
「ならいいのよ」
「え、いい、の?」
深江は2・3歩スキップして前に進んだ。
小柄な体がピョンピョン跳ねる姿がかわいい。
断られる――
そう思ったのだが・・・
「布津は今度きちんと話す。
今は結ちゃんに聞いて欲しい・・・」
深江と布津は驚いた顔をしてお互いを見た。
「結には関係ないでしょ・・・?」
「本当にそう思ってるならここまで心配してくれないもん」
「もー・・・晴ちゃんはズルいなあ」
そう言った深江の顔はすごく嬉しそうだった。
校門を出て歩きだす。
駅からは別々の電車になってしまうので寄り道でもしない限りそれまでだ。
お互いゆっくり歩きながら瑞穂は三度目の同じ話を深江にもした。
「結ちゃんには一番話しづらかったんだ・・・。
私から聞くのもおかしいけど・・・
ふ、布津のこと好き・・・でしょ?」
深江は無表情のまま正面だけを見ていた。
「もしかして私のこと気遣ってる?」
「や・・・ごめん・・・その・・・
・・・・・・全然」
「ならいいのよ」
「え、いい、の?」
深江は2・3歩スキップして前に進んだ。
小柄な体がピョンピョン跳ねる姿がかわいい。