有明先生と瑞穂さん
***
「おい晴」
「は」
移動教室の途中、瑞穂は呼ばれた方を振向いた。
「え、口之津先生。今私のこと呼びました?」
「当たり前だろ。ちょっと来い」
(名前呼び捨てって・・・)
しぶしぶ近寄ると口之津は壁に寄りかかってポケットから煙草を取り出した。
「わっ!先生ここ廊下!煙草駄目ですって!!」
「ああそうだったな」
口之津は異様に目立つので自然と生徒の注目が集まる。
・・・正直あまり一緒にいたくない。
(怖いしね)
「女は見つかったか?」
「いえ・・・やっぱりそんな噂になるほどの美人なんていませんよ」
「そうか・・・まあいい。
もうすぐ体育祭あるだろ。
その時ならもっと探しやすいかもしれねーな」
「ああ、そういえばそうですね」
体育祭かあ・・・めんどくさいなあ
ぼーっとしていると隣に口之津がしゃがみこんだ。
「座れ」
自分の隣の床をバシバシと叩く。
「・・・あの、移動教室・・・」
「あ?」
「いえ、何でもないです」
瑞穂も隣に渋々としゃがみこんだ。
余計に他の生徒の目を集める・・・。
「おい晴」
「は」
移動教室の途中、瑞穂は呼ばれた方を振向いた。
「え、口之津先生。今私のこと呼びました?」
「当たり前だろ。ちょっと来い」
(名前呼び捨てって・・・)
しぶしぶ近寄ると口之津は壁に寄りかかってポケットから煙草を取り出した。
「わっ!先生ここ廊下!煙草駄目ですって!!」
「ああそうだったな」
口之津は異様に目立つので自然と生徒の注目が集まる。
・・・正直あまり一緒にいたくない。
(怖いしね)
「女は見つかったか?」
「いえ・・・やっぱりそんな噂になるほどの美人なんていませんよ」
「そうか・・・まあいい。
もうすぐ体育祭あるだろ。
その時ならもっと探しやすいかもしれねーな」
「ああ、そういえばそうですね」
体育祭かあ・・・めんどくさいなあ
ぼーっとしていると隣に口之津がしゃがみこんだ。
「座れ」
自分の隣の床をバシバシと叩く。
「・・・あの、移動教室・・・」
「あ?」
「いえ、何でもないです」
瑞穂も隣に渋々としゃがみこんだ。
余計に他の生徒の目を集める・・・。