有明先生と瑞穂さん
(何だあの女!!)
口之津は暴れたいほどイライラするがそれを抑えて職員室に戻る。
しかしその足取りは荒々しかった。
勢いよくドアを開けて職員室に入ると
「お、おいおい・・・もっと静かに開けたまえ!」
と年配の男教師がイチャモンをつけた。
(うざってえ・・・)
聞こえないフリをして自分の席にドカッと座ると一番嫌いな有明が近づいてきた。
「・・・なんすか」
「愛野先生待ってるんですよね?
今愛野先生は15分程用事で他のクラスに出られてるんです。
小浜先生にもお願いしたんですが、愛野先生が来られるまででいいので小テストの採点お願いできますか」
口之津の機嫌には気付いているだろうに、そんなこと関係なしといった様子で淡々と話を進める有明に余計口之津のイラつきは高まった。
隣を見れば小浜がすでに回答を見ながらぎこちなく採点を行っている。
チッと舌打ちをして自分も答案に目をやった。
「これ数学じゃないスか。
有明先生の教科、国語でしょ」
「数学の先生に頼まれたんです。
君達に伝えるようにと。
僕は授業はありませんから」
それだけ言うと口之津に目をやることもなく自分の席に戻って仕事を始めてしまった。
(あー・・・煙草吸いてえ)
口之津は暴れたいほどイライラするがそれを抑えて職員室に戻る。
しかしその足取りは荒々しかった。
勢いよくドアを開けて職員室に入ると
「お、おいおい・・・もっと静かに開けたまえ!」
と年配の男教師がイチャモンをつけた。
(うざってえ・・・)
聞こえないフリをして自分の席にドカッと座ると一番嫌いな有明が近づいてきた。
「・・・なんすか」
「愛野先生待ってるんですよね?
今愛野先生は15分程用事で他のクラスに出られてるんです。
小浜先生にもお願いしたんですが、愛野先生が来られるまででいいので小テストの採点お願いできますか」
口之津の機嫌には気付いているだろうに、そんなこと関係なしといった様子で淡々と話を進める有明に余計口之津のイラつきは高まった。
隣を見れば小浜がすでに回答を見ながらぎこちなく採点を行っている。
チッと舌打ちをして自分も答案に目をやった。
「これ数学じゃないスか。
有明先生の教科、国語でしょ」
「数学の先生に頼まれたんです。
君達に伝えるようにと。
僕は授業はありませんから」
それだけ言うと口之津に目をやることもなく自分の席に戻って仕事を始めてしまった。
(あー・・・煙草吸いてえ)