有明先生と瑞穂さん
「テメーもやっぱりコイツのファンか?!」

「ええええっ?!ちょ、ちょっと」

(俺を目の前にして『コイツ』って・・・)


声を張り上げて有明を指差す口之津に瑞穂はオロオロしていた。



「てめー!あんなこと言っておきながら裏切りやがって!
嘘だったのか?!」

「あんなこと・・・?」

有明が問う。

「そうっス!
晴は有明先生より俺の方がかっこ」

「ぎゃーーーー!!
ちょっと!!やめ、やめてくださいー!!」



遠くの方で愛野先生が「二人とも静かにねー」と穏やかに注意する。

有明はイマイチ理解できずに首をかしげた。


(この二人ってここまで仲良くなってたのか・・・)



有明に小さな嫉妬心が生まれる。

有明にとって口之津はつくづくタイミングの悪い男だった。
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