有明先生と瑞穂さん
***


次の日の体育の授業、いつものようにグラウンドに集まった中心で口之津が話していた。


「今から体育祭の出場種目決めます!
運動部の人から優先的にクラス対抗リレーに参加してくださーい!」


今度の日曜日は浜真高校の体育祭だ。



「ていうか何で口之津先生が・・・?」

「研修の一環なんでしょ」


瑞穂達がだるそうにため息をつく一方、布津が遠くで

「ヨッシャ!」

とやる気満々で立ち上がった。



「晴ちゃん何に出る~?」

「私は何でもいいかなー・・・楽なのがいい」

「やる気ないね。運動嫌い?」

「そういうわけじゃないけど・・・」

「ウチもめんどくさいなー!!焼けるし、メイクも落ちるし」

体育だというのに有馬は小さな鏡を持ち出し、目元をチェックしている。

「でも有馬さん結構運動神経いいよね~。
結、運動苦手だからな~」

「昔はそういうの、テンション上げるタイプだったからね」

「運動できる人って羨ましいな~!
ねえ、晴ちゃん」

「何言ってんのよ深江。晴は結構できる方でしょ」

「え~?!そうなの~?!」
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