有明先生と瑞穂さん
「晴は戻れ!走りなおしだ!」
「ええっ?!何で私だけー!!
結ちゃんだって・・・」
振返ると深江は座り込んでゼーゼーと息を切らしていた。
(ええっ?!あれだけで?!)
深江は本当に運動が苦手らしい。
「結は遅くてもきちんと走ってたからな!わかったら戻れ」
「そ、そんなあー・・・」
たった今走ったばかりだというのにまた走っていい記録が出るわけがない。
そもそも体育教師の意見無視して口之津は好きなようにやりすぎだ。
そう思ったのだが二人の剣幕に口答えできずとぼとぼと来たコースを戻った。
「・・・・・・」
スタートラインには次の走者だった布津がストレッチをしながらスタートを待っていた。
必然的に隣の走者がズレて瑞穂が並ぶ。
まだ布津とはまともに会話をしていない。
二人だけの間に妙に気まずい空気が流れた。
「・・・・・・確かに」
ぽつりと遠慮がちに布津が呟く。
「ええっ?!何で私だけー!!
結ちゃんだって・・・」
振返ると深江は座り込んでゼーゼーと息を切らしていた。
(ええっ?!あれだけで?!)
深江は本当に運動が苦手らしい。
「結は遅くてもきちんと走ってたからな!わかったら戻れ」
「そ、そんなあー・・・」
たった今走ったばかりだというのにまた走っていい記録が出るわけがない。
そもそも体育教師の意見無視して口之津は好きなようにやりすぎだ。
そう思ったのだが二人の剣幕に口答えできずとぼとぼと来たコースを戻った。
「・・・・・・」
スタートラインには次の走者だった布津がストレッチをしながらスタートを待っていた。
必然的に隣の走者がズレて瑞穂が並ぶ。
まだ布津とはまともに会話をしていない。
二人だけの間に妙に気まずい空気が流れた。
「・・・・・・確かに」
ぽつりと遠慮がちに布津が呟く。