有明先生と瑞穂さん
「瑞穂は何でも全力でやらなすぎ。
たまにはやってみろよ。
もう昔みたいに誰もそれで嫌に思う人間なんていないんだからさ」
「布津・・・・・・」
布津はそれだけ言うとすぐに前を見た。
避けられていると知りながらも自分のために言葉をくれる。
(そう言われたら・・・頑張るしかないじゃない)
「用意!」
ピッ!
短く笛が鳴らされ、瑞穂はもう一度土を蹴った。
「・・・信じらんねえ・・・・・・」
「晴ちゃん超はやーい!」
「いやあ・・・なんか、偶然だよ。ちょっと調子よかったかなーみたいな?」
「布津、あんた運動部でしょー?!」
「最初から真面目に走れ!」
結局瑞穂は布津を抜いてゴール、自己新記録を出してしまった。
「瑞穂さんすごーい。足速かったのね」
他の生徒まで駆け寄る様子はまるで小学校の頃のようで瑞穂は少しだけ怖くなり後ずさりする。
「よし!これで決まりだな!」
その下がった後ろから口之津がドンと背中を叩いて瑞穂の逃げ場をなくした。
「え?決まりって何が?」
「クラス対抗リレーの選手だよ。
全員測ってないけどお前のタイムなら余裕で選手だろ」
「はあ?!」
口之津は瑞穂の反対も聞かずに生徒名の書かれた一覧にマルをつけた。
たまにはやってみろよ。
もう昔みたいに誰もそれで嫌に思う人間なんていないんだからさ」
「布津・・・・・・」
布津はそれだけ言うとすぐに前を見た。
避けられていると知りながらも自分のために言葉をくれる。
(そう言われたら・・・頑張るしかないじゃない)
「用意!」
ピッ!
短く笛が鳴らされ、瑞穂はもう一度土を蹴った。
「・・・信じらんねえ・・・・・・」
「晴ちゃん超はやーい!」
「いやあ・・・なんか、偶然だよ。ちょっと調子よかったかなーみたいな?」
「布津、あんた運動部でしょー?!」
「最初から真面目に走れ!」
結局瑞穂は布津を抜いてゴール、自己新記録を出してしまった。
「瑞穂さんすごーい。足速かったのね」
他の生徒まで駆け寄る様子はまるで小学校の頃のようで瑞穂は少しだけ怖くなり後ずさりする。
「よし!これで決まりだな!」
その下がった後ろから口之津がドンと背中を叩いて瑞穂の逃げ場をなくした。
「え?決まりって何が?」
「クラス対抗リレーの選手だよ。
全員測ってないけどお前のタイムなら余裕で選手だろ」
「はあ?!」
口之津は瑞穂の反対も聞かずに生徒名の書かれた一覧にマルをつけた。