有明先生と瑞穂さん
「口之津先生」
「おう、片付け終わったか」
職員室に鍵を返しにいくと口之津が自分の机で仕事をしていた。
同じように仕事をしていた有明先生と一瞬だけ目が合うが、自分がそらすより先にそらされてしまう。
「あの、例の女の子の話なんですけど」
「あ?どうした、見つかったか」
「まだ決まったわけじゃないんですけど多分」
「本当か?!」
口之津が大声を出して席を立つ。
必然的に他の教師の目を集めた。
「ちょっと、静かにしてください!」
「おお悪ィ。で、どこのやつだ」
「それが・・・彼女、口之津先生とは会ったことがないって言ってるんですけど」
「はあ?そりゃ本人か?」
「わかりませんけど・・・
もし、その・・・
口之津先生が一方的にストーカーしてたらさすがに会わせられないなって」
「テメーぶっ殺すぞ!!」
「ひぇ!」
またしても教師達の注目を集める。
「会ったことがないわけがねーんだ。
俺は毎晩、ヤツと話してた。
たった一週間だけど毎晩だ。
忘れるわけがねえ・・・」
(ええっ?!い、一週間って)
しかし口之津の目は真剣で、少しだけ切なさを帯びていた。
「わかりました・・・。
彼女に掛け合ってみます。
彼女が会ってもいいと言ったら会わせますけど、もし駄目なら・・・」
「おう。断られたら仕方ねえ・・・頼んだぞ」
怖いが基本的には悪い人ではない。
瑞穂は口之津を信じた。
「ところで晴」
「なんですか?」
「もう授業始まるけどまだ着替えなくていいのか?」
「あああっ?!」
次は実験室まで移動教室。
授業開始まで5分もない。
「失礼しましたー!!」
瑞穂は勢いよく職員室を飛び出した。
「おう、片付け終わったか」
職員室に鍵を返しにいくと口之津が自分の机で仕事をしていた。
同じように仕事をしていた有明先生と一瞬だけ目が合うが、自分がそらすより先にそらされてしまう。
「あの、例の女の子の話なんですけど」
「あ?どうした、見つかったか」
「まだ決まったわけじゃないんですけど多分」
「本当か?!」
口之津が大声を出して席を立つ。
必然的に他の教師の目を集めた。
「ちょっと、静かにしてください!」
「おお悪ィ。で、どこのやつだ」
「それが・・・彼女、口之津先生とは会ったことがないって言ってるんですけど」
「はあ?そりゃ本人か?」
「わかりませんけど・・・
もし、その・・・
口之津先生が一方的にストーカーしてたらさすがに会わせられないなって」
「テメーぶっ殺すぞ!!」
「ひぇ!」
またしても教師達の注目を集める。
「会ったことがないわけがねーんだ。
俺は毎晩、ヤツと話してた。
たった一週間だけど毎晩だ。
忘れるわけがねえ・・・」
(ええっ?!い、一週間って)
しかし口之津の目は真剣で、少しだけ切なさを帯びていた。
「わかりました・・・。
彼女に掛け合ってみます。
彼女が会ってもいいと言ったら会わせますけど、もし駄目なら・・・」
「おう。断られたら仕方ねえ・・・頼んだぞ」
怖いが基本的には悪い人ではない。
瑞穂は口之津を信じた。
「ところで晴」
「なんですか?」
「もう授業始まるけどまだ着替えなくていいのか?」
「あああっ?!」
次は実験室まで移動教室。
授業開始まで5分もない。
「失礼しましたー!!」
瑞穂は勢いよく職員室を飛び出した。