有明先生と瑞穂さん
「で、でもほら、有馬さんが狙ってるのは気づいてるでしょう?」

「あー・・・、あぁ・・・ははは」


さすがにあそこまでアピールされて気づかない人間はいないだろう。

有明の苦笑からは心境が読み取れる。


「あ・・・

一個言っておくけど」

「はい?」

「俺、女子高生が好きなわけじゃないからね・・・」

「あっ」


まさか本人からそう言われるとは思ってもなかったので瑞穂はプッと噴出す。


「すみません、ちょっと疑ってました」

「笑えないよー」


有明の困った顔がバックミラーごしにうつる。
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