有明先生と瑞穂さん
「そもそもあいつヒョロヒョロで運動とか嫌いだろ。
でも3年最後の時だけ担任にバレてさ~。
最後くらい出ろって言われて渋々出たんだけど、途中で暑かったせいか日が厳しかったせいか具合悪くなりやがってさあ!あはは!」
「ええっ!」
「俺ら男子は『ダッセー!』って笑ってたんだけど、有明狙いの女の子はそういう時ばっかり『ヤーン、有明君大丈夫~?!』なんて甲斐甲斐しく駆け寄ったりしてさあー。
マジ意味わかんねえ!」
「あー・・・アハハ」
加津佐の気持ちもよくわかるが、モテる人間というものはそういうものだろう。
ある程度ダサイ一面もかっこよく見えてしまうのがイケメンクオリティである。
(今度の日曜日・・・ねぇ・・・)
瑞穂がぼんやりと考えごとをする隣で加津佐はいたずらっこのようにニヤリと笑った。
日曜日の天気予報は大変天晴れ。
それなのに何かありそうな気がして、瑞穂は少しだけ落ち着かない――。
でも3年最後の時だけ担任にバレてさ~。
最後くらい出ろって言われて渋々出たんだけど、途中で暑かったせいか日が厳しかったせいか具合悪くなりやがってさあ!あはは!」
「ええっ!」
「俺ら男子は『ダッセー!』って笑ってたんだけど、有明狙いの女の子はそういう時ばっかり『ヤーン、有明君大丈夫~?!』なんて甲斐甲斐しく駆け寄ったりしてさあー。
マジ意味わかんねえ!」
「あー・・・アハハ」
加津佐の気持ちもよくわかるが、モテる人間というものはそういうものだろう。
ある程度ダサイ一面もかっこよく見えてしまうのがイケメンクオリティである。
(今度の日曜日・・・ねぇ・・・)
瑞穂がぼんやりと考えごとをする隣で加津佐はいたずらっこのようにニヤリと笑った。
日曜日の天気予報は大変天晴れ。
それなのに何かありそうな気がして、瑞穂は少しだけ落ち着かない――。