有明先生と瑞穂さん
「じゃあ、私そろそろ有馬さんのとこに行きます。
今日は体育祭で学校外の人も来ますし、あまり暴れすぎないでくださいよ」
「おっ・・・おう・・・。
なるべく頑張る」
「なるべくじゃなくて・・・
あ、そうだ。
ちゃんと問題起こさずに無事一日終わったら、例の子に会わせますから」
「何?!本当か?!」
口之津は支えていたテントのパイプを手放し瑞穂に詰め寄った。
「わーっ!先生!テント、テント!」
「わっ、悪い。でもさっきの話・・・」
「はい、昨日事情話してOKもらいました。
ただ、探している人かどうかはわかりませんけど」
「十分だ!
ありがとうな、晴!!
俺はお前のような教え子を持って幸せだよ!!」
(え?いつから教え子?)
口之津があまりにも幸せそうなので瑞穂はあえてツッコまなかった。
やがて準備は早々に完了し、体育祭が始まった。
開会式からすでにちらほらと保護者や近隣住民、他の生徒が集まり少しながらも賑わいを見せる。
外はもう9月だというのに雲ひとつない真っ青な空。
気温もまだまだ暑く、長い校長の話で立っているだけでも汗が滲んだ。
今日は体育祭で学校外の人も来ますし、あまり暴れすぎないでくださいよ」
「おっ・・・おう・・・。
なるべく頑張る」
「なるべくじゃなくて・・・
あ、そうだ。
ちゃんと問題起こさずに無事一日終わったら、例の子に会わせますから」
「何?!本当か?!」
口之津は支えていたテントのパイプを手放し瑞穂に詰め寄った。
「わーっ!先生!テント、テント!」
「わっ、悪い。でもさっきの話・・・」
「はい、昨日事情話してOKもらいました。
ただ、探している人かどうかはわかりませんけど」
「十分だ!
ありがとうな、晴!!
俺はお前のような教え子を持って幸せだよ!!」
(え?いつから教え子?)
口之津があまりにも幸せそうなので瑞穂はあえてツッコまなかった。
やがて準備は早々に完了し、体育祭が始まった。
開会式からすでにちらほらと保護者や近隣住民、他の生徒が集まり少しながらも賑わいを見せる。
外はもう9月だというのに雲ひとつない真っ青な空。
気温もまだまだ暑く、長い校長の話で立っているだけでも汗が滲んだ。