有明先生と瑞穂さん
瑞穂が持ったままのフォークに有明先生が顔を近づけ、その様子を驚いた顔で有馬が見ている。
まるで当たり前のように瑞穂の手から
ミートボールをぱくっと一口。
たった一瞬のその動作がスローモーションのようだった。
カシャッ!
「え!」
「・・・・・・撮れたっ」
隣でいつの間にか携帯を構えていた深江がその様子をしっかりと写真に収めていた。
当たり前のようにもぐもぐと口を動かす有明先生。
あんぐりと大口を開けたまま固まる有馬。
ちゃっかりそれを写真に残し喜ぶ深江。
瑞穂は3人を「えっ」とか「あっ」とか声を出しながらキョロキョロと見た。
「見てせんせーっ、撮れたー!」
「あはは、やだな深江さん。消してくださいよ」
「だめーっ」
「うぐぐぐぐ!悔しいけどウチも写メ欲しいーーー!!!」
「晴ちゃんと有馬さんには後で送ってあげるねー」
「・・・・・・」
はしゃぐ二人の間で有明先生が瑞穂にだけ笑いかけた。
加津佐といるときによく見せる、悪い顔だ――。
まるで当たり前のように瑞穂の手から
ミートボールをぱくっと一口。
たった一瞬のその動作がスローモーションのようだった。
カシャッ!
「え!」
「・・・・・・撮れたっ」
隣でいつの間にか携帯を構えていた深江がその様子をしっかりと写真に収めていた。
当たり前のようにもぐもぐと口を動かす有明先生。
あんぐりと大口を開けたまま固まる有馬。
ちゃっかりそれを写真に残し喜ぶ深江。
瑞穂は3人を「えっ」とか「あっ」とか声を出しながらキョロキョロと見た。
「見てせんせーっ、撮れたー!」
「あはは、やだな深江さん。消してくださいよ」
「だめーっ」
「うぐぐぐぐ!悔しいけどウチも写メ欲しいーーー!!!」
「晴ちゃんと有馬さんには後で送ってあげるねー」
「・・・・・・」
はしゃぐ二人の間で有明先生が瑞穂にだけ笑いかけた。
加津佐といるときによく見せる、悪い顔だ――。