有明先生と瑞穂さん
有明先生が逃げたのはこれが理由か――
瑞穂は瞬時に理解する。
「何しに来たんですか?!」
「いやぁ~、有明のリレ・・・じゃなくて晴ちゃんの応援にだよー!」
わざとらしい言い間違い方だ。
「一人で来たんですか・・・」
相変わらず寂しい人だ、と冷たい目を向けると加津佐は慌てて否定した。
「今日はリサも一緒!この日のために二人で休みとったんだもん!」
「あいかわらずしょーもなーッ!」
しかしどこを見ても国見の姿は見当たらない。
「で、その国見さんは?」
「ああ何か学校ぐるっと見てくるって」
「じ、自由すぎ・・・!」
あれだけ有明先生が嫌がっているというのにお構いなしだ。
それどころかそれを楽しんでわざとやっている。
結局加津佐は散々一人で騒いだあと、買ってきたという大量のお菓子を置いてまた一人フラフラと歩いて行ってしまった。
せっかく午前中は平和に済んだのにまた不安の種が増えたような気がして瑞穂の気分はさらに重くなった。
瑞穂は瞬時に理解する。
「何しに来たんですか?!」
「いやぁ~、有明のリレ・・・じゃなくて晴ちゃんの応援にだよー!」
わざとらしい言い間違い方だ。
「一人で来たんですか・・・」
相変わらず寂しい人だ、と冷たい目を向けると加津佐は慌てて否定した。
「今日はリサも一緒!この日のために二人で休みとったんだもん!」
「あいかわらずしょーもなーッ!」
しかしどこを見ても国見の姿は見当たらない。
「で、その国見さんは?」
「ああ何か学校ぐるっと見てくるって」
「じ、自由すぎ・・・!」
あれだけ有明先生が嫌がっているというのにお構いなしだ。
それどころかそれを楽しんでわざとやっている。
結局加津佐は散々一人で騒いだあと、買ってきたという大量のお菓子を置いてまた一人フラフラと歩いて行ってしまった。
せっかく午前中は平和に済んだのにまた不安の種が増えたような気がして瑞穂の気分はさらに重くなった。