有明先生と瑞穂さん
「痛いっ!この暴力教師!ほらみろボロが出た!きっと学校で化けの皮がはがれたら暴力振るうぞー!怖い怖い!」

「確かに学校じゃ人叩いてませんね」

「学校でやったら体罰になるからね」


有明の加津佐を見る冷たい目が新鮮だ。

いつもはあんなに穏やかな顔してるのに。


(なんか楽しくなってきたぞ)


瑞穂は少し理解した。


有明はちょっと変わっている。

そして今まで知らなかった一面を知るとなんだか楽しいのだ。


これは好きって感情なんだろうか?
いや違うと思う・・・。

だけど瑞穂は確実に彼ともっと仲良くなりたいと思っていた。


「瑞穂さん時間大丈夫?」


有明はこれ以上加津佐から余計なことを聞かせたくなかったのだろう。


「あ・・・」


時計を見ると確かにそろそろ帰らねばならなかった。


(名残惜しい・・・でも・・・)

「そうですね、もう帰らなきゃ」
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