有明先生と瑞穂さん
キーンコーン カーン コー・・・ン




授業の合図がスピーカーから鳴る。
それと同時に有明先生が入って来た。


「授業始まりましたよ、席につい・・・・・・」


教室を見渡した有明先生も一瞬固まった。


サラリと腰まである長くまっすぐな髪をなびかせて

いつもと変わらない短いスカートと大きく開いた胸元、そして堂々とした歩き方で瑞穂と深江の前に立つ。






「・・・・・・・・・誰?」




ようやく開いた瑞穂の口から出たのはそんな言葉だった。





「えっと・・・皆さん早く席について」


有明の言葉に生徒は視線はそのままに自分の席に着く。

彼女――・・・有馬もいつものように自分の席に座った。
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