有明先生と瑞穂さん
思いっきりひいたアイラインと派手なつけまつげで誇張された目は半分が作り物だろうことは明らかだったのだが、素朴ながらもまるで純粋さやあどけなさを見せるその瞳は、目はデカければデカい程かわいいというものではないと実感させられる。


いつもボリュームを持たせて高く派手に上げていた髪はおろすと予想以上に長く真っ直ぐで、毎日スプレーや逆毛などで酷使させているとは思えないほどに綺麗。


常にデラデラに塗られていたグロスだが、元々ぷっくりとした太めの唇はそのままの方がむしろ色っぽい。



ノーメイクで飾らないままの有馬は、まるで清純派アイドルさながら。
加えて元々見せつけるようにいいプロポーション。
男受けのいいグラビアアイドルのようだ。



千々石も綺麗だったが、ギャップの差が違う。

そもそもメイク有と無で系統が違う。



『人を見た目で―・・・』なんて口之津に言っていた有馬だが、口之津がそうなるのも納得だった。



(つかアレ、本当に有馬さんだよね?!)



当の本人は皆から視線を浴びて、不機嫌そうに、それでも少し恥ずかしそうに頬杖をついてうつむいていた。
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