有明先生と瑞穂さん
***
――世の中うまくいかないことだらけだ。
誰も俺のことなんかわかっちゃくれない。
理解してはくれない。
ああ、ムシャクシャする。
ここ数日ずっと心の中のモヤモヤを晴らすすべを知らなくて、友達と遅くまで飲み歩いていた。
「じゃーな!」
「おう!またなー」
酔いも醒めかけいい気分。
深夜3時――
まだ家に帰りたくなくて、何のアテもなくコンビニに入った。
駅近くだというのに入り組んだ場所にある廃れたコンビニは店員しかいない。
パラパラと雑誌をめくるがおもしろそうなものなんてなくて、とりあえずジュースをつかんでレジに向かうと、店員の女はダルそうに何かを書いていた。
「・・・おい、レジ」
「あ、はーい」
上げた顔を見るとなかなかの美人だ。
誰もいないからか接客が雑だが、それを気にさせない。
「ねーちゃん可愛いじゃん。
仕事何時に終わるの?」
「朝だよ。これ終わったら昼から別のバイトあるから寝なきゃ。
だから誘いには乗れないよ」
そっけないが食い下がらない。
「ふーん。じゃあ今客いなくて暇だろ。
俺と遊ぼうぜ」
「今宿題やってるから無理」
「オイオイ・・・仕事中にかよ。
てか学生?」
「高二。だから子供に手出しちゃ駄目よ」
「んだよ、俺まだ21だぞ」
女はレジを済ますとまたもとの場所に戻ってもくもくと何かを書き続けた。
――世の中うまくいかないことだらけだ。
誰も俺のことなんかわかっちゃくれない。
理解してはくれない。
ああ、ムシャクシャする。
ここ数日ずっと心の中のモヤモヤを晴らすすべを知らなくて、友達と遅くまで飲み歩いていた。
「じゃーな!」
「おう!またなー」
酔いも醒めかけいい気分。
深夜3時――
まだ家に帰りたくなくて、何のアテもなくコンビニに入った。
駅近くだというのに入り組んだ場所にある廃れたコンビニは店員しかいない。
パラパラと雑誌をめくるがおもしろそうなものなんてなくて、とりあえずジュースをつかんでレジに向かうと、店員の女はダルそうに何かを書いていた。
「・・・おい、レジ」
「あ、はーい」
上げた顔を見るとなかなかの美人だ。
誰もいないからか接客が雑だが、それを気にさせない。
「ねーちゃん可愛いじゃん。
仕事何時に終わるの?」
「朝だよ。これ終わったら昼から別のバイトあるから寝なきゃ。
だから誘いには乗れないよ」
そっけないが食い下がらない。
「ふーん。じゃあ今客いなくて暇だろ。
俺と遊ぼうぜ」
「今宿題やってるから無理」
「オイオイ・・・仕事中にかよ。
てか学生?」
「高二。だから子供に手出しちゃ駄目よ」
「んだよ、俺まだ21だぞ」
女はレジを済ますとまたもとの場所に戻ってもくもくと何かを書き続けた。