有明先生と瑞穂さん
「だからお前も、本当に大切なことは迷わずに伝えたがいいぞ。
思ったら即行動。
ま、俺は考えなさすぎだけどな」

「うん・・・」


だから瑞穂は決めたのだ。

もう引き延ばさない。


「口之津先生、ありがとう」

「ん?何が?」

「先生を見てたから私、動こうって決めたんだ。
きっかけをくれたのは先生だよ」

「???」


首をかしげる口之津を、瑞穂はまた笑って返した。








また日が落ちて放課後がやってくる。




『じゃあ俺、明日部活ないから、放課後話そう。
瑞穂が部活終わるの待ってるから』





布津と約束した夕方が。
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