有明先生と瑞穂さん
『これからも変わらず友達でいてね』
なんて酷なこと言えない。
それでも布津の優しさに触れてしまうと思わず口からこぼれそうになるのを必死でこらえて足早にドアまで歩く。
このドアを開くと、もう終わり――
「・・・・・・瑞穂」
一番優しい声が呼び止める。
振向くことができずにドアに手をかけたまま立ち止まった。
「3日間だけ、くれ」
「え・・・・・・?」
「3日間だけくれれば、俺いつもどおりに戻るからさ」
「―――・・・・・・!!」
――バカ。
こんな時まで私を優先するなんて。
瑞穂は黙って頷いて教室を出た。
中からすぐに嗚咽を堪える声。
それから逃げるように耳をふさいで走りだす。
最後までずるい人間だ・・・。
そして最後にまた優しさに救われた。
いつか返せる日が来るのだろうか。
なんて酷なこと言えない。
それでも布津の優しさに触れてしまうと思わず口からこぼれそうになるのを必死でこらえて足早にドアまで歩く。
このドアを開くと、もう終わり――
「・・・・・・瑞穂」
一番優しい声が呼び止める。
振向くことができずにドアに手をかけたまま立ち止まった。
「3日間だけ、くれ」
「え・・・・・・?」
「3日間だけくれれば、俺いつもどおりに戻るからさ」
「―――・・・・・・!!」
――バカ。
こんな時まで私を優先するなんて。
瑞穂は黙って頷いて教室を出た。
中からすぐに嗚咽を堪える声。
それから逃げるように耳をふさいで走りだす。
最後までずるい人間だ・・・。
そして最後にまた優しさに救われた。
いつか返せる日が来るのだろうか。