有明先生と瑞穂さん
「おっ、おかえりー!そして晴ちゃんいらっさーい」


自分の家のように迎える加津佐。
これも久しぶりだ。
そしていつものように有明先生が後ろから出てきた。


「ごめんね瑞穂さん、俺止めたんだけど」

「あっ・・・イエ、こんばんは」

「・・・こんばんは」

「・・・・・・」



思わず照れてしまうと、先生もつられて照れる。

つい二人してうつむいてしまった。



「甘酸っぺえ~~!!甘酸っぺぇよ~~!!」

「はにかんどる!!はにかんどる!!」


今日は加津佐と国見にめいいっぱいからかわれるんだろう・・・。

二人共イキイキしている。


・・・いや、このテンションはいつもか。



「とりあえず入って」


有明は無表情のまま加津佐の顔面をパーで叩き黙らせるとにっこり笑って迎え入れる。


「お邪魔します」


またここに来ることができてよかった。


密かにそれを喜んで一歩足を踏み入れた。
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