有明先生と瑞穂さん
***



いつも通りにやってくる朝を

これほど恨んだことはない

いつも疲れ果てて眠る夜が

こんなに人を悩ませるものだと初めて知った




今初めて自分が瑞穂を中心に成り立っていたのだと知った。



ここまで大きな存在だったなんて――






「だりー・・・」


いつもより遅く起きた朝。
夕べは全然眠れなかった。

この日布津は朝練をサボった。

(朝練どころか学校も遅刻しそうだな・・・もうサボろっかなー)


3日猶予をくれとは言ったが、さすがに学校を休めば心配かけるだろう。

布津はノロノロと起き上がった。
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