有明先生と瑞穂さん
「おはよー!」
「おはよ」


瑞穂が教室に入ると深江がすぐに寄ってきた。


「今日布津君まだ来てないんだよね。朝練なかったのかな?」

「え・・・」


何も知らない純粋な深江の疑問に瑞穂はギクリとする。


「おはよ。こんな入り口で何やってんの」

「おはよー、有馬さん」

「・・・・・・」


早めに話しておいた方がいいかもしれない。

瑞穂は二人を人の少ない廊下へ呼んだ。







「布津を振ったあ?!」


「シーッ!声大きいっ」


有馬と深江は大きく口を開けて驚く。


「・・・ウチ、なんだかんだで結局は布津を選ぶと思ってたわ」


深江も頷く。


「ご、ごめん・・・」

「いや、謝ることはないけどさ。
晴子が真剣に考えた結果なんでしょ?
それをウチらがどうとは思わないよ」



「それで・・・その人と付き合うことになったの?」


瑞穂は無言で頷く。
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