有明先生と瑞穂さん
放課後部活の顧問のところへ行き簡潔に部活を辞めたい旨を伝えた。
顧問は理由は聞かずにぶっきらぼうに
「そうか・・・。2、3日考えてみろ。
それでも辞めたいなら退部届け書いてこい」
と猶予をくれた。
それでも布津にはその猶予が無駄なもののような気がして仕方がなくて、すぐに職員室に退部届けの用紙を取りに行く。
職員室は有明がこっちを見ているような気がしたが、絶対に目なんか合わせない様にしてすぐにその場を立ち去った。
薄い退部届けの用紙をピラピラさせて空に透かせながら校門を出ると「遅い~」と言いながら待ち合わせもしていないのに深江が出てきた。
「勝手に待ってたくせに」
「だって一人で帰るのは寂しいんじゃないかと思って。
なんなら家まで送ってあげようか?」
「いい加減一人にしてくれよ~」
ため息をつくと「ふふっ」と笑って隣を歩く。
その笑顔は励ますためか、本当におかしいのか。
「深江ってもしかして俺のこと好きなの?」
「えっ」
つい率直に聞いてしまった。
だっておかしいだろ・・・
正直うっとおしいけど、ここまで世話焼いてくれるなんてさ。
顧問は理由は聞かずにぶっきらぼうに
「そうか・・・。2、3日考えてみろ。
それでも辞めたいなら退部届け書いてこい」
と猶予をくれた。
それでも布津にはその猶予が無駄なもののような気がして仕方がなくて、すぐに職員室に退部届けの用紙を取りに行く。
職員室は有明がこっちを見ているような気がしたが、絶対に目なんか合わせない様にしてすぐにその場を立ち去った。
薄い退部届けの用紙をピラピラさせて空に透かせながら校門を出ると「遅い~」と言いながら待ち合わせもしていないのに深江が出てきた。
「勝手に待ってたくせに」
「だって一人で帰るのは寂しいんじゃないかと思って。
なんなら家まで送ってあげようか?」
「いい加減一人にしてくれよ~」
ため息をつくと「ふふっ」と笑って隣を歩く。
その笑顔は励ますためか、本当におかしいのか。
「深江ってもしかして俺のこと好きなの?」
「えっ」
つい率直に聞いてしまった。
だっておかしいだろ・・・
正直うっとおしいけど、ここまで世話焼いてくれるなんてさ。