有明先生と瑞穂さん
三日目――
天気予報では今日夜からようやく雨が降るらしい。
じめじめとしてはっきりしないこの空は嫌だ。
早く雨が降って、また晴れればいいのに。
「布津君」
「!」
話し掛けんな有明!
あっち行け!ペッペッ
バーカバーカボーケ!!
「・・・って顔してるんだけどちょっといいかな」
すげえな。心の中が読めるのかコイツ。
さすが国語教師。
「今日も俺の授業サボったよね」
「成績にひびくっつーんだろ?好きにしろよもう・・・」
「俺がひびかせなくても君はテストに出るから」
「うっせ」
「部活、辞めるの?」
「・・・先生には関係ないだろ」
お前が俺に関わるなよ。
余計に惨めなんだよ。
「・・・うん、俺にはどうでもいいよ」
有明は険しい顔をしてため息をつく。
きっと俺がこんな態度だからムカつくんだろうな。
「きっと瑞穂さんもどうでもいいと思う」
「・・・・・・!・・・てめえ」
「だってそれは君自身の問題だろ」
「―――――・・・!!」
有明の目が真っ直ぐ、冷たく射抜いた。
「君はただ瑞穂さんの気を引きたいだけだよ・・・」
うるせえ、そんなことわかってる。
有明だけには言われたくねえ。
「そんなことしなくても瑞穂さんは十分君のこと気にしてる」
「・・・・・・わかってるよ」
「いや・・・わかってないね」
有明はため息をついて壁にもたれかかるとポケットからお揃いのストラップがついた携帯を取り出した。
天気予報では今日夜からようやく雨が降るらしい。
じめじめとしてはっきりしないこの空は嫌だ。
早く雨が降って、また晴れればいいのに。
「布津君」
「!」
話し掛けんな有明!
あっち行け!ペッペッ
バーカバーカボーケ!!
「・・・って顔してるんだけどちょっといいかな」
すげえな。心の中が読めるのかコイツ。
さすが国語教師。
「今日も俺の授業サボったよね」
「成績にひびくっつーんだろ?好きにしろよもう・・・」
「俺がひびかせなくても君はテストに出るから」
「うっせ」
「部活、辞めるの?」
「・・・先生には関係ないだろ」
お前が俺に関わるなよ。
余計に惨めなんだよ。
「・・・うん、俺にはどうでもいいよ」
有明は険しい顔をしてため息をつく。
きっと俺がこんな態度だからムカつくんだろうな。
「きっと瑞穂さんもどうでもいいと思う」
「・・・・・・!・・・てめえ」
「だってそれは君自身の問題だろ」
「―――――・・・!!」
有明の目が真っ直ぐ、冷たく射抜いた。
「君はただ瑞穂さんの気を引きたいだけだよ・・・」
うるせえ、そんなことわかってる。
有明だけには言われたくねえ。
「そんなことしなくても瑞穂さんは十分君のこと気にしてる」
「・・・・・・わかってるよ」
「いや・・・わかってないね」
有明はため息をついて壁にもたれかかるとポケットからお揃いのストラップがついた携帯を取り出した。