有明先生と瑞穂さん
一度顔だけ出して何事もないことを確認し(何もないっての!)遠慮がちに入ってきた瑞穂の手には温められたレトルトのおかゆ。
「自分で食べれる?」
食べさせてほしいけど有明が黙っているはずがないので自分で食べた。
あまり食欲はないが今日初めて食べる食事に口から全身が潤う気がした。
「本当に風邪でよかった」
「風邪でよかったって・・・」
顔を覗き込んで笑う瑞穂を見ていると心が穏やかになる。
正直有明の存在を忘れるくらい。
なのにその空気をぶち壊すように有明が口を開いた。
「瑞穂さん、布津君は部活辞めるらしいよ」
「へ?」
「あっ!テメッ」
慌てて瑞穂を見るとキョトンとした顔をしていた。
「な、なんで・・・?」
「いや・・・お、俺は・・・」
(有明め~~~!!)
正直、部を辞める気持ちなんてとっくに揺らいでいたのにどういうつもりだと有明を睨みつける。
しかし次に瑞穂の口から出てきた言葉に拍子抜けした。
「なんで辞めちゃうの?
部活、楽しくない・・・?」
「え・・・」
瑞穂の目は至って真剣だ。
真剣にそんなことを心配している。
有明がくくくっと小さく笑った。
「自分で食べれる?」
食べさせてほしいけど有明が黙っているはずがないので自分で食べた。
あまり食欲はないが今日初めて食べる食事に口から全身が潤う気がした。
「本当に風邪でよかった」
「風邪でよかったって・・・」
顔を覗き込んで笑う瑞穂を見ていると心が穏やかになる。
正直有明の存在を忘れるくらい。
なのにその空気をぶち壊すように有明が口を開いた。
「瑞穂さん、布津君は部活辞めるらしいよ」
「へ?」
「あっ!テメッ」
慌てて瑞穂を見るとキョトンとした顔をしていた。
「な、なんで・・・?」
「いや・・・お、俺は・・・」
(有明め~~~!!)
正直、部を辞める気持ちなんてとっくに揺らいでいたのにどういうつもりだと有明を睨みつける。
しかし次に瑞穂の口から出てきた言葉に拍子抜けした。
「なんで辞めちゃうの?
部活、楽しくない・・・?」
「え・・・」
瑞穂の目は至って真剣だ。
真剣にそんなことを心配している。
有明がくくくっと小さく笑った。