有明先生と瑞穂さん
「何回した?」

「えーっと付き合ってからは二回・・・」

「お前付き合う前にンなことしたのか?!
そういう女だったのか!」

「ち、違います!されたんです!」

「ふーん、結構やる男じゃねーか」

「だから彼はそういう人じゃなくて・・・」


(あれっ、何で私ここまでベラベラ喋ってるんだろう)


ふと冷静になった瑞穂は慌てて口をつぐんだ。


(危ない!口之津先生にのせられてる!)


しかし今更気付いたところで口之津のペース。
口之津はまたニヤリと笑って続けた。


「じゃあお前からキスしたことはないだろ」

「・・・わ、私からなんてそんなこと」

「へーっ、じゃあお前はずっと相手任せ?
ウッワ、典型的に飽きられやすいタイプだね!」

「うっ・・・・・・」


――口之津先生の言葉を鵜呑みにしちゃいけない!

でも言ってることも一理あるような・・・。


瑞穂の中でその二つの考えがぶつかり合う。



その時、悩む瑞穂に口之津が最低な一言を吐いた。



「じゃあちょっと晴、俺にキスしてみろ!」


「はああっ?!」
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